まい泉のかつサンド
シャイニーストッキングスを結成して間もない頃、昔は歌手でありながら当時ビクターのプロデューサーをしていたビリー吉田さんに大変お世話になった。
レコード業界は何と言っても売れるか売れないかが勝負で私達が音楽的に納得のいく物を作ったからといって売れる保障はない。内容よりも如何に宣伝部が動いてくれるか、それには「売り文句」とか「話題性」が重要なのだ。
そんな中にあって音楽的にこだわりたい私達の気持ちをいつも理解していてくれたビリーさんはあえて私達の担当はせずに陰でささえて下さった。
レコーディングのある日、私達のところに差し入れを持ってビリーさんが現れた。その差し入れこそ「まい泉のかつサンド」であり、それ以来そのサンドイッチを見るとビリーさんに勇気づけられたことを思い出す。
その後ビリーさんは再び歌いはじめ、まだレパートリーの少なかった私達のライブにもよく顔を出しては助けて下さったが1990年に癌のため亡くなられた。
今回、ザ・室内バンドの初ライブでは私がこの思い出のカツサンドをメンバーに差し入れた。正式には「まい泉のヒレかつサンド」だそうだ。
« 3、4歳の頃の私を見た・・・ | トップページ | このホームページのようなホームページの看板がかわった! »
「エーッセ、エーッセ、エッセー、ほいのさっさ!」カテゴリの記事
- トンネルを抜けると雪国ではなかった(2015.05.02)
- クシャミと下ネタ(2012.12.01)
- 落語とジャズ(2012.09.12)
- 最近のお客様事情(2009.10.13)
- 評論家(2008.09.08)
最近のコメント