出会いと別れのコンサート
12月11日、ハーモニーホールにてザ・室内バンド・コンサートを無事終えたのだが、この日は私にとって生涯忘れられない日となった。
なぜホールを借りてライブをやったかというと、この日しかメンバーのスケジュールが合わなかったうえ、最初にやったライブハウスがNGであったからである。
当初いろんな意見があったが、私の「何となく12月前半にやりたい」という気持ちで独断で決めた。
決めた以上は借りたホールでしか出来ないことをやろうと考え、前から私が付き合いのある日本アビリティーズ協会の協力を得て高齢者、障害者の方々に声をかけてもらい招待させてもらった。
しかし、あいにくの悪天候で付添の人も含めて当初30人来てもらう予定だったが20人くらいしか来られなかった。
一般のお客さんには申し訳なかったのだが、このような理由で最前列と2列目はその方々に開放させてもらった。
日頃、ライブハウスにはなかなか来られない車椅子の方や付添を必要とする人達に聴きに来てもらえて、私の独断も報われた。
更に、やるならクリスマス後に、という意見も多かったのだが11日に強行?したことで私の父にも聴いてもらえた。
実は、この日の10日後、12月21日に父は逝ってしまったのだ。
父とはこの日顔を合わせたのが最後であり、コンサートの感想を聞くことはもうできない。
2003年12月11日は高齢者、障害者の人達との出会い、父との別れのコンサートになった。
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