ピアノの弾き逃げ?
息子も音楽活動10周年だそうだ。その10年間に何枚ものリーダー・アルバムCDを出している。というか出させてもらってる。
そのオヤジである私はというと30年近くも活動しているわりには1枚もリーダー・アルバムというものを出していない。
音を残すということは、音に対しての責任感が必要で、なかなか勇気がいるものだ。私のような興奮症はライブで「ピアノの弾き逃げ」のほうが性に合ってる。
そういえば今回のアルバム「Nature Boy」で数曲つきあってもらったフェビアン・レザ・パネさんは何と東京芸術大学、作曲科を出ているインテリジェンスあふれるミュージシャンである。
ジャズミュージシャンはその場限りが多いのだが(またそれが良いのだが)、今回、彼の録音に立ち会って彼の音に対する責任感というものを大いに感じた。
たとえばピアノでアドリブを録音して再び同じフレーズを一分のズレもなく見事に電気ピアノで重ねて弾いてしまうなんてのは屁のカッパ。(決して屁なんかしませんが)
これは彼が如何に意識してピアノを弾いているかという現れだと思う。これが、なかなか出来ないことなのであります。
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