プロのアレンジャー
何ヶ月か前、友人のアレンジャーからピアニストとして劇伴録音の仕事を頼まれた。
録音現場ではプロデューサーが音楽的ではない抽象的な言い方で注文を出してくる。
時間をかけて丁寧に作ったものであってもプロデューサーの一言でカットされたり音楽的に許せない変更を強いられたりすることも多い。
私もアレンジャーとしてこのような状況で何度も仕事をしてきたが大抵は頭に来て血圧がどんどん上がって行くのが分かる。
自分でいうのも何だが顔に似合わず短気、早合点、感情的(口では理性的なことを言ってるわりには)、理屈っぽい。良く言えば熱い(全然クールじゃない)。つまり性格的にはろくな者じゃない。(あーバラシてしまった)
その点、友人のアレンジャーは見事に対処してるのを見てあれこそプロのアレンジャーだと痛感した。
そこへ行くと、ワタクシなんぞは自分のために根を詰めて、こだわりを持って書くことしかできないんだなとつくづく思う今日この頃である。それってプロじゃないよなーと日記には書いておこう。
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仕事がプロなのであって出来上がったものは作者本来の考えたものから離れていくのであります。
極論ですが仕事を頼んだ側が満足してるだけです。デザイナーなんかもこういう宿命だそうです。
ですから作者が純粋に打ち込んで作っている例えば「小林洋&ザ・室内バンド」などを聴きに、いや観に、いや笑いに来ればいいということであります。
投稿: ヨウ・パクリン | 2007年2月25日 (日) 16:34