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2007年8月 6日 (月)

マイ・ピアノ

ピアノはそれ自体の音だけでなく置く部屋との相性で響きが変わってしまう。

せっかく気に入って買ったピアノも家に運んで弾いてみたらイメージが違った。なんて事もあるわけだが返品して違うのを持ってきてもらうわけにも行かない。これは正に賭けである。

昭和53年3月に買った私のピアノも思ったより堅い音色でタッチも軽かった。特にタッチはスタンウェイの軽さを追求したのかバネの力でハンマーを軽くするような構造で不自然な軽さがあった。(軽いといっても実際の鍵盤の重さではなく指の感触である)

当時、仕事場のほとんどのピアノは調律、調整がひどくベースやドラムと一緒に音を出すと負けてしまうことが多かった。そうなると私自身のタッチをある程度強くしておかなければならなかった。

そこで私のピアノのバネを外してもらったのだが元々バネがあってバランスをとる設計だったので今度は不自然に重いタッチの弾きにくいピアノになってしまった。

軽いよりは重い方がトレーニングになると思い、以来30年近く弾いてきた。しかし最近は演奏場所のピアノのコンディションも良いところが多くなり私の繊細さに欠けたタッチが気になるようになってきた。

私のピアノはディアパーソンという職人気質のメーカーのもの。途中で会社がカワイに吸収されたので二代目の調律師からはカワイの人が来てくれていた。何度もタッチの事で相談したが結局改善されず、むしろカワイのピアノに買い換えることを薦められた。

それが最近世話になっているフリーの調律師に見てもらったらまずオーバーホールを要するということでやってもらったのだが、ホコリの多かったこと。あれはもしかして30年分のホコリだったのかもしれない。

事情を説明して今の調律師にバネを元に戻してもらったのだが、やはり軽い。仕方がないのでバネのついた状態で鍵盤に重りを埋め込んでもらうようにピアノ修理の専門家を紹介してもらった。

後日その専門家が来てくれてちょっとハンマーのあたりを調整してくれてだけで、やや重めではあるが、今までにこのピアノでは感じたことのない弾きやすいタッチになっていた。聞けば「打弦距離」を調整したのだそうだ。彼曰く「まだまだこのピアノは健在です」

再度、調律師に来てもらって打弦距離の調整をしてもらい30年間あきらめていた私のピアノが生まれ変わったのだ。調律や修理の人のピアノに対する気持ちに感動した次第。

今更ながらマイ・ピアノと自信を持って言える。こんな嬉しいことはない。・・・・と日記には書いておこう。

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