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2008年4月 6日 (日)

職業音楽家

ミュージシャンがギャラを得るためにはお客さんが来てくれなければ話しにならないことは重々承知しているのだがそのお客さんが求めているミュージシャン像は千差万別。お客さんの求めている音楽やお客さんへの接し方などすべてを満たそうとすれば恐らく我々は人前で演奏する事をやめるしかなくなってしまう。

現にそれだけが理由ではないと思うが人前で演奏するのをやめたギタリストがいる。しかし彼の演奏の素晴らしさは神がかっていると言っても過言ではない。昔彼と一緒に演奏していた頃、私が一番感じていた事は音を出す事への丁寧さである。

そんな彼が「自分はギターを教える事が職業であり人前で演奏する事は職業ではない」と言っていたのが印象的だ。

話変わって先日とあるライブハウスにてすべての演奏が終了し休んでいると初老男性客が帰りがけにやって来て共演した女性ボーカリストに向かって「君ネ・・・」っとはじまった。

私もわきでその話を聞いていたが何が言いたいんだかサッパリ分からなかった。恐らく彼女も傷ついたか腹を立てたか悩んだか、とにかく良い気分では帰れなかったにちがいない。お客さんの意見を聞くことも一理あるが自分のポリシーを貫くことも大切でありギャラを頂いて演奏してるかぎりこの葛藤は続くのである。

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