反省!及び母娘のいい話
小林桂と私のピアノ一本だけで仕事をすることはたまにあるのだが恐らく10年近くソロピアノの仕事はしていなかった。
そもそも私がピアノの仕事を始めたのはソロピアノで苦手ではないのだが一人で弾くのと二人以上でアンサンブルするのとでは神経の使い方が異なる。神経といっても気を使うというよりも耳の使い方(聴き方)であるが相手によってはホントに気を使わせられる場合もある。
長年ソロだけやってるとベースやドラムのリズムに乗ったり反応するのが下手になるしバンドだけでやってるとソロピアノの場合の右手と左手のコンビネーションの感が狂ってしまう。
そんな訳で昨日の銀座のジャズバー・エムズでの私の演奏は(私的には)最低でありました。すなわち右手と左手と神経の力配分に失敗したのであります。この場合の神経とは自分ともう一人の自分及び感情と理性みたいなもののバランスであります。具体例としてはテンポキープがNGでありました。(歌の伴奏は多分OKだと思っているが)
しかしステージ後半に店主でありボーカリストの影山ミキ様が出てきてくれると我に返って気持ちよく弾けるのが不思議でありました。自分で言うのもなんだけどやっぱり歌の伴奏が好きなんだなぁと思うのであります。(歌手はどう思ってるか分かりませんが・・・)
私的にはメチャクチャでありましたがとても微笑ましい出来事もあったので救われた。
それは前から良く来てくれる女性Yさんの話。先日違うお店でYさんに会った時、「娘の誕生日が12月24日なので2日早いけどソロピアノの日にハッピー・バースデイを演奏してもらえないか」という話だった。
どうせだったら私が弾くというよりはミキ様に歌ってもらったほうが盛り上がるので頼んで歌ってもらった。すると祝ってもらった娘ではなく母親の方が泣いていた。なんていい母娘なんだろう。日頃、演奏する事くらいでしかお祝いしてあげられない私達にとっても嬉しい話だ。・・・・と日記には書いておこう。
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