天国の小川さんへ
昨日、山梨は笛吹市スコレーセンターにて小林桂コンサートがあった。一部は小林桂と安ヵ川大樹(ベース)、私(ピアノ)の3人でシックに。
二部は小林桂と地元社会人ビッグバンドの共演という事で私が書いた譜面と故小川俊彦さんが書いてくれた譜面を使って演奏した。小川さんの書いてくれた曲を演奏する度に息子はアレンジャー(小川さん)の紹介をしていた。
とかく、歌ってる人とか演奏してる人だけにスポットがあたりがちだが演奏者が自分でアレンジまでやっているならともかく別の人がアレンジしてくれたならば作曲者・作詞者と同様に大切な役割なのである。
かのフランク・シナトラのコンサートを聴きに行った時に驚いた事は曲の紹介をする際にまずは「この曲を僕のためにアレンジしてくれたのは○○○です」といって、その曲のアレンジャーを紹介していた事だ。そして作曲者、作詞者を紹介していた。つまり彼がどれほどアレンジャーに敬意を表していたかを察する事が出来る。
また、あるストリングスの人達が「ストリングスはアレンジ一発なんですよ」などという会話を聞いた事もある。(・・・汗!)
シンガーソングライターとか称して自分で作詞作曲して演奏してる人のアレンジも手がけた事があるが作られた曲が音楽的に幼稚だったりワンパターンであったりしてもアレンジャーはもしそれが仕事ならば書かなければならない。
結果的にその曲がアレンジ(のみならず原曲にも手を入れる事)によって見違えったとしても曲を作ったのが自分という意識からか最終的に整った曲の姿も最初から自分が生み出したものと錯覚してしまう人は無きにしも非ずだ。聴き手に至っては知る由もない。
話は戻って息子のコメントに「小川さんもきっと天国で嬉しく思ってくれてるだろうな」と感じた。・・・・と日記には書いておこう。
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